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被災者支援ネットワーク釧路の事業運営は、北海道新聞社会福祉振興基金,被災者受け入れ支援基金,公益法人コープさっぽろ福祉基金及び北海道NPOファンド助成金によって賄われています。
福島からの手紙
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    福島からの手紙 

    初年度の保養受け入れからお付き合いがある 福島の大澤さんは
    今年の夏、釧路でご家族と共に保養滞在されることを決めました。
    以下にお便りを転載します。
    ========================================
    みなさん、こんにちは 

     ようやく待ち遠しかった桜が咲き、福島の桃源郷として有名な花見山も沢山の人で賑わっていました。しかし、ようやく暖かい日が続いたと思ったら、日曜日の思いもよらない積雪に驚かされたり、何とも急激な気温の変化に体がついていけません。皆様がお住まいの地域はいかがでしょうか?

     春になり、子どもたちは、一つずつ進級し、次男は小学校に入学しました。保育園の卒園式から小学校生活まで環境が変わり緊張の連続のあまりとても疲れている様子で、普段は寝付きが悪い彼がひとりで寝室へ向かいバタンキュー。長男は4年生になり、ますますパワーアップ!朝の登校班では最上級生になり、はりきって下級生達を学校まで連れて行っています。3歳になった三男は、学校生活を忙しく送る兄達をよそに、相変わらずのマイペース。あっちでコソコソこっちでコソコソと、いたずらをして楽しんでいます。

     福島市の西には、吾妻連峰が連なり、その山のひとつの吾妻小富士の山肌には、春になると残雪が「うさぎ」のようにみえます。今年の冬は雪がたくさん降り、寒い日が続きましたが、この「ゆきうさぎ」が春の訪れを知らせてくれました。それと同時に、2011年3月の記憶も否応なくよみがえります。震災のあった年、いつも通り咲きみだれていた色とりどりの花の記憶はほとんど無く、まるでモノトーンの世界にでもいるような感覚で毎日を過ごしていました。

     事故から1年が過ぎた去年の春は、放射線への考え方があまりにも多様で、お花見の企画をしたくても親しい友人にどう思うかメールで聞いてみることすら緊張する状況でした。例年、保育園の友人達とお花見をしていた場所の放射線量はみんなが納得できる値ではなかったし、除染の終わった園庭で遊ぶ時間も1日30分から40分ほどの生活だったのです。それでも私は何とかみんなでお花見をしたいと思い、吾妻連峰が間近に望める、眺めのいい公園を子どもたちと一緒に線量計を持って歩きました。

     お花見の場所を決めてみんなに声をかけると、思いがけずたくさんの家族が参加してくれました。保育園の担任の先生も「みんなの笑い声がして、ここだと分かった」とうれしそうに立ち寄ってくれ、たくさんの「笑顔」があふれた楽しい時間を過ごすことができました。桜吹雪が舞う中、子どもも大人も一緒になって笑い合う姿を見つめながら、「何とかして日常を取り戻したい」そんな気持ちをかみしめた去年のお花見でした。

     今年、私たちはいつもの公園でお花見をしました。日時を設定しただけで、あとは自由参加の自由解散。それにもかかわらずクラスメイトのほとんどが顔を出してくれました。朝から来る人もいれば、昼頃から来る人も・・・。元担任の先生もフィアンセを連れて登場し、幸せいっぱいのお花見となりました。

     私はみんなに、みんなの声を伝えたいので写真を使わせてもらっても良いかと話しました。「俺達は、打ち拉がれて下を向いて生きているのではなく、みんなで前を向いて歩いていると言うことを発信したいんだ」と思いを伝えると、みんなお酒を飲みながら楽しそうに談笑していましたが、一瞬真剣な顔つきで私の言葉に耳を傾けてくれて、快く同意してくれました。原発事故から2年が経過し、食品の検査体制や地域の除染も一定進んではいますが、まだまだ問題点も多く、手放しに喜べる状況ではありません。ですが、私たちは前を向いて歩んでいるのだという思いを共有することができました。これからも福島で暮らす仲間と共に、そして、全国の仲間とも手を取り合いながら未来へ歩んで行けたらと思います。

    長くなりましたが、お体に気をつけてお過ごし下さい。

    大澤由記
    posted by: マシオン恵美香 | その他 | 08:19 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
    管理者の承認待ちコメントです。
    | - | 2013/04/27 11:28 PM |









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